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手足口病

[2026.07.14]

こんにちは、成城ささもと小児科アレルギー科院長の笹本武明です。

東京都でも手足口病、ヘルパンギーナが非常に増えています。

「夏風邪」として有名な疾患で、子どもに多い疾患ですが、大人にもうつる病気です。

ほとんどが自然によくなりますが、まれに注意が必要なケースもあります。

本日は手足口病について解説いたします。

手足口病の症状と特徴

手足口病は、夏に多い感染症で、文字通り手や足や口に発疹や水疱が出る病気です。

手足口以外にもお尻などに発疹や水疱がでることがあります。

主に乳幼児(5歳以下)に多い病気ですが、大人にも感染することがあります。

発熱は比較的軽く数日でおさまることが多いですが、口が痛く食事や水分が取れなくなることがあり注意が必要です。

発熱は1~3日ほど38度前後の熱が出ることが多く、発症2~4日目に手足口に水疱が広がっていきます。

この発症2~4日の水疱が広がるタイミングが痛く、水分摂取ができにくくなるつらい時期です。

乳幼児は特に脱水等にならないように注意が必要となります。

発疹や水疱は1週間ほどで自然によくなることが多いです。

子どもは手足の痛みを訴える子は少ないですが、大人の方が感染すると手足の痛みが強いとおっしゃる方が多いように思います。

原因

原因はウイルスで、多くのウイルスが原因となるため何度も感染します

コクサッキーウイルスA16(CA16)、A6(CA6)、A10(CA10)、エンテロウイルス71(EV71)が主な原因ウイルスとして知られています。

いずれもピコルナウイルス科エンテロウイルス属に属しています。

CA6は発疹がひどく、高熱になりやすいのが特徴で、EV71ではまれに重症化することがあります。

年によって流行する株が異なるため、例年の感染動向に注意することが大切です。

流行のピークと感染経路

夏風邪の一つとして知られているように、6-8月に感染のピークを迎えます。

感染経路は飛沫感染(咳やくしゃみ・鼻水などを介して感染)接触感染糞口感染(便と一緒に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)が知られています。

特に、手足口病にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園等では注意が必要です。

治療

特別な治療方法はありません。

基本的には軽い症状の病気のため、経過観察を含め、症状に応じた治療(対症療法)となります。

まれにではありますが、髄膜炎、脳炎、急性弛緩性麻痺、心筋炎などの合併症が報告されているため、「ただの夏かぜ」と決めつけず、全身状態を見ながら判断することが大切です。

家庭でできること

手足口病に対する特効薬はありません。

治療の中心は、痛みや発熱を和らげながら、水分不足を防いで自然に回復するのを待つ「対症療法」です。

ご家庭で大切なことは「水分摂取」「痛みのコントロール」です!

ご家族にもうつる病気であり、手洗いをしっかりと行い、タオルの共有は避け、排泄物を適切に処理してください。

  • 水分摂取    少量ずつで構いません。ティースプーンなどで、こまめに水分摂取を行いましょう。
  • しみない食事  ゼリーやプリン、うどんなど柔らかな食事をできる範囲で摂取しましょう。
  • 解熱鎮痛薬   口の痛みなど辛そうな時には、用法用量を守り、解熱鎮痛薬を使用しましょう。
  • 感染予防    手洗い・タオル共有を避ける

登園・登校について

手足口病は学校保健安全法の出席停止疾患ではないため、医師の登園許可書は法律上必要ありません。

本人の全身状態が安定し、発熱がなく、口の中の水疱・潰瘍の影響がなく普段の食事が取れる場合登園・登校可能としています 。ただし、園や学校ごとに運用が異なることがあるため、最終的には施設のルールも確認してください。

発疹があっても登園・登校は可能です。

まとめ

手足口病は、子どもに多いウイルス感染症で、発熱、喉や口の痛み、手足・口の水疱性発疹が特徴です。

特効薬はなく、多くは自然に改善しますが、口の痛みで水分が取れない時は脱水に注意が必要です。

また、まれに中枢神経系や心臓などの合併症が起こることがあるため、ぐったりしている、尿が少ない、発熱が長引く、頭痛や嘔吐が強いなどのサインがあれば早めに受診してください。

「手足口病だと思うけれど、本当に家で見てよいのか」「ヘルパンギーナや水ぼうそうではないか」「登園してよいか迷う」という時には無理をせず受診し、ご相談ください。

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